誰しも住み慣れた環境、暮らし慣れた環境で自分らしく生きたいと思うものです。しかし、特に高齢期にはそうした願いが叶わない状況が多く見られます。住宅か施設かという空間の二元論を超えて、自宅に住み続けることができなくても、地域から離れなくて済むことが大切です。
そしてもうひとつ、高齢者かそうでないか、という世代の二元論も超える必要があるでしょう。誰しも一人で生きているのではなく、他者との関係のなかに生きています。自分の意思で気の合う家族や仲間といっしょに居られる環境を創り出していくことが大切です。
こうした問題意識から、成熟社会にすこしでも近づけるように、建築分野で次のような研究や実務に取り組んでいます。
- 高齢期の自立生活継続に資する予防的住宅改修に関する研究
- 高経年住宅地・マンションにおける持続的マネジメントに関する研究
- 郊外住宅地における異世代シェア型地域居住モデル構築に関する研究
- 横浜市バリアフリー検討協議会中区部会長(2020~)、保土ヶ谷区部会長(2017~2019)
- 茅ヶ崎市浜見平地区まちづくり協議会委員(2009~2015)