「YNU成熟社会コンソーシアム」とは、法学・経済学・経営学・老年学・教育学・都市科学・安全工学といった多様な観点から、成熟社会について横断的・実践的な文理融合研究を進めようとする集まりです。成熟社会における支援・配慮・保障・共生のあり方を研究し、教育に活かすとともに政策提言につなげようと模索しています。横浜国立大学を中心として始まりましたが、大学の垣根を超えて、この課題に関心のある研究者が集まるコンソーシアムとしたいと考えています。
急速な長寿化に伴う人生100年時代の到来により、多様性を真に尊重する成熟社会と新たな価値創造の実現が喫緊の課題となっています。当コンソーシアムには、高齢者、障がい者、女性、LGBTQ、外国人など多様な人たちの多様な生き方・学び方・働き方、その土台となるユニバーサルデザイン、安全工学などを研究する者が集まっています。分野の枠を超えた分野横断・文理融合型の研究により、急激な社会変化に対応できる人を育てる基盤を構築し、成熟社会の課題解決に資する新たな理論的枠組みを提示したいと模索しています。
そもそも、成熟社会とは、どのような社会でしょうか。
YNU成熟社会コンソーシアムでは、このことから考えています。その模索を当サイトのトップのイラストでは片桐三晴画伯に描いていただきました(作画の意図について、詳しくはコラムをご覧ください)。成熟社会とはこのような社会という一つの答えはないため、一つのイラストが出来上がるまでの過程をスライドショーで掲載することになりました。成熟社会を描きだそうというプロセス自体が、当コンソーシアムの取組みだからです。
どういった社会が成熟社会なのか、どういった成熟社会を構築すべきか。輪郭も定かではないテーマだからこそ、分野横断・文理融合型の取組みから、より具体的・実効性のある研究をしていきます。