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関 芙佐子

Fusako Seki

#研究テーマ
社会保障法、高齢者法
#所属
神奈川大学法学部
#関連リンク
・研究者情報
・高齢者法Japan

日本で高齢者法という法分野を確立しようと研究中

高齢者をめぐる法的課題は、様々な領域にかかわっています。例えば、なぜ高齢者が万引きをするのかは刑事法で検討されてきましたが、高齢者が刑務所に入りそこで介護が必要になった場合、社会保障法が関係してきます。「高齢者法」は、社会保障法、労働法、民事法、医事法、刑事法といった各領域でそれぞれ取り扱っている高齢者にかかわる法的課題を、体系的・横断的・学際的に取り扱う、高齢者に着目した法分野です。高齢者法は対象を高齢者に特化した法分野であって、高齢者特有の法的課題に焦点をあてることで、高齢者の権利保障を進め、その尊厳の保障を目指しています。

高齢者法という法分野は、世界的にも新しい法分野です。成熟社会では、年齢差別をはじめとする高齢者をめぐる様々な法的課題が山積みです。そうしたなか、高齢者法を日本に確立しようと研究しています。高齢者法については、リンクにある高齢者法Japanをご覧ください。

高齢者をめぐる課題は法的なものにかぎりません。また、法的課題を考える際にも、様々な学問領域の知見が必要となります。高齢者をめぐる法制度をどのように設計するのかを検討する際には、高齢者がどのような人たちなのか、その特徴をまずは明らかにし、そうした高齢者像をベースに制度を築いていく必要があります。例えば、万引きをする高齢者には若者とは異なる理由があるのかどうかを考える際には、心理学の知見が必要です。YNU成熟社会コンソーシアムで多様な領域の研究者とともに研究することで、法政策を考える新しい視点を得ています。

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