サービス産業化と女性の社会参画がいっそう進んだ現在,福祉国家は安上がりな低賃金のワークとしてケアワークを制度化してきましたが,コロナ禍であらためてケアワークの社会経済的価値を上げることの重要性が高まっています。
高齢・障害・子どもの各制度領域における制度化について,ダブルケア支援――複合的ケア支援――の視点から,より人間らしく,よりケアに満ちた生活を送るためにどうすればよいか。今こそもう一段,地域のケア社会圏・経済圏・政治圏のあり方やその連関を見つめ直し,「ケアに満ちた民主主義(Caring Democracy)」の道筋や課題を問い直したいと思います。
こうした問題意識から、成熟社会にすこしでも近づけるように、社会政策分野で次のような研究や実務に取り組んでいます。
* 東アジアにおけるダブルケア(ケアの複合化、介護と育児の同時進行)
* 東アジアにおける家族政策の国際比較研究
* 子育て支援労働とは何か、子育て支援者の身分保障を考える
* 横浜市子ども・子育て会議委員、子育て部会部会長(2020~)